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2008年 04月 21日
建築家コルビュジェによるロンシャン礼拝堂-Notre-dame du Haut は、
フランスの東部、ドイツやスイスとの国境近くの小さな村ロンシャン(Ronchamp) にあります。 車で行ってもくねくねした道を走ってやっとたどり着くような辺鄙なところに ありますが、世界中の建築ファンが常に訪れているようなところです。 私も以前一度この礼拝堂を訪れたことがあり、あまり建築のことがわからない ながらも、その建物の多様さというか多彩な性格にどこか子供の心を 呼び覚まされたような『楽しさ』を覚えた記憶があります。 今回は1年コースで学びにきている生徒さんが、念願かなってロンシャンを訪れる ということで、レポートをお願いしました。 今までもアトリエにステンドグラスを学びにくる生徒さんで、過去に何人もの 方々がこの教会を訪れていますが、一度コルビュジェファンの感想をこのブログに 載せたいなあと思っていたのです。 それでは下記生徒さんによるレポートです。岩田さんありがとうございました。 (しかし雪が降っていたとは驚きです!) +++++++++++++++++++++ 10年以上前からここを訪れるのが私の夢でした。 この小さなチャペルを紹介するモノクロのフィルムを見た時から 現在までの、さまざまな過程が思いだされます。 「自然の持つ光でこんなに美しい空間をつくれるのか」 あの驚き!フランスでステンドグラスを学ぶ事になったのも この時の出会いがきっかけの第一歩だったな…と。 私の期待は大きく、雨の中、チャペルへ続く坂道を上りながら 多少の不安がよぎったりもしました。 「期待が大きすぎじゃないか?」 30分程の坂道は、息が上がってしまう程の急な坂道でしたが ゆっくりとその場所へ近づいていく道すがら、 ここへ来れた幸せを感謝する気持ちが自然とわき上がってきて 疲れなどは全く感じませんでした。 雨が雪にかわり、風が肌に痛い程の寒さと、 何もかもが薄暗い色調で染まってしまったような風景は まるで昔、見たモノクロフィルムの映像そのままでした。 『うすら寒そうな景色の中、肩を丸め黙々と礼拝堂へ向う人々の列』 その列に私自身が加わっているような…。 礼拝堂を目の当たりにした時の印象を言葉で表す事ができません。 素晴らしい!面白い!美しい!…どれもピッタリときません。 驚き、感動、なんじゃこれは!…が近い? 実際は、「はあぁぁぁぁ…」とつぶやいただけでしたけど。 1つはっきり言えるのは、期待が大きすぎて不安なんて考えた自分が 恥ずかしいという事です。 多分、私の口は空いていたでしょう。(笑) 外観を眺めるだけで1時間は必要でした。 寒さも吹っ飛んだようです。 ただ歩くだけなら5分もかからずに1周できる大きさですが 一歩横にずれる、段に乗り目線を少しかえる、 それだけで建物の印象ががらりと変化するのです。 ケルトの時代から聖地だったこの場所は、取り囲む周囲の自然にも 目が行ってしまうようなため息ものの風景で、時間がいくらあっても足りないくらいでした。 ※建築家コルビジェは、最初に建築を依頼された時、 宗教建築などに興味は無いとして断り続けていたそうです。 とにかくこの場を見て欲しいという数年に渡る熱心な依頼を受け、 足を運んで見ると、一目でこの場所の自然に心を打たれ ''沈黙そして瞑想と祈りの空間''としての礼拝堂を建築する事になります。 そこに存在しているのは、子供でもなぞれるような、 直線と曲線のシンプルな組み合わせの集合体。 それにもかかわらず、どこにも無駄だと感じる『間』がなく、 四方正面の建物でした。 目新しい形も余計な脚色もありません。 なのに、今まで出会った事の無い物を目にしている そんな新鮮な驚きをどの角度から見ても感じるのです。 1カ所印象に残った場所として、教会にあるガーゴイルの役目を果たす雨樋と その水を受ける水桶。 その関係が日本の獅子脅しと水盤に見え、また水盤は生け花の花器としての 役割のように芯・副・控を模したような円柱と三角錐が絶妙な間隔で配置 されています。 とても『和』的。もちろん、そんな意図は無いんでしょうけど。 そして建物の内部へ
by ateliermatsuda
| 2008-04-21 01:51
| 留学生旅行記
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