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2006年 08月 06日
マドレーヌ祭りでは、他にいろいろな職人さん達が出展していました。
日本で職人といえば、格式高く、閉ざされた世界というイメージが ありますが、フランスはその点かなりオープンです。もちろん技術をひた隠しに している方もいらっしゃるかもしれませんが、大抵は感じよく、いろいろな質問 に対しても答えてくれます。 ステンドグラス工房も同様。かなり昔の話になりますが、まだフランスに 来て間もない頃、トゥールーズにある大きなステンドグラス工房を訪れたことが あるのですが、突然やってきた日本人を工房に入れてくれ、いやな顔ひとつせず、 優しく対応してくれた作家もいました。 緊張していて、ドアの前でやっぱり帰ろうか、と思ったくらいの私は 拍子抜けしてしまった覚えがあります。 ま、前置きはこのくらいにして、まずは一番近い隣のブースのマダムから。 この方はピコさんという方で、絵画修復の職人さんです。キャンバスに穴が開いてしまったものや、絵の具がひび割れて剥離してしまった絵画を修復しているそうです。 ステンドグラス同様、やはりこれもオリジナルを残せるだけ残し、失った部分を新しく絵の具で描き足すそうです。日本ではあまり見かけない職業ですが、結構人が訪れていて、自分の家にある絵画のことで相談していました。やっぱりフランスですもんね。 こちらは隣の隣のブース。石材彫刻(どう訳せばよいのか。。フランス語では、 Taille de Pierreといいます。)のマダム。ザルキアンさん。暖炉周りの石や、庭に設置する水道周りの石の装飾等々を行っています。私が興味を持ったのは道具。全て自分で作るそうです。ハンマーとノミで、少しずつ石を削っていきます。 私も少しやらせてもらいましたが、石ってこんなにやわらかいのか?!とびっくり。 聞くと、どうやらその日はデモンストレーション用で比較的やわらかい石を持ってきたのだそう。子供もできるようにね、とのことでした。 ここは、めずらしい人形の修復屋さん。人形のクリニック、とあります。 初めて見たので、こんな職業があるんですね!とご主人に聞いたところ、あまり教えたり、生徒を迎えたり、ということをしていないからね、とのことでした。背後にはフランス人形やくまのぬいぐるみがびっしり。これは日本人のコレクターもいるでしょう、と聞くと、もちろん!結構日本人のお客さんが買って行きますよ、とのことでした。18世紀以前は人形は木でできていたとか。ご主人の一番のおすすめを聞いたら、これだよ、と出してくれたのがドイツ製で18世紀のもの。木製で、とても状態がよいそうです。 サイトは、http://www.clinique-de-poupees.fr 最後は鍛冶屋さん。鉄のアート。この暑い中、炭を燃やしてカンカンと赤くなった鉄を叩く姿には感心。デモンストレーションのない時間は木陰でお昼寝されてました。(ほんとに暑かったんです。大変!)鉄の職人さんは、ヨーロッパでよく見られる、門の扉や窓辺の鉄の装飾はもちろんのこと、オブジェや傘立てなどのアートっぽいものまで制作されているようです。 出展者たちは同じアート、工芸の分野ですから、お互いの分野に興味深々。 職人同士で質問攻めです。 いろいろこうやって見てみると、作っている過程を知った上でできあがった作品を見ると、また違った価値観が生まれるものです。また、技術だけでなく、見栄えや美しさがものを言う世界です。ステンドグラスだけでなく、工芸とアートは表裏一体なものなんですね。
by ateliermatsuda
| 2006-08-06 02:04
| フランスの職人
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