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2006年 09月 29日
今回職人展が開催されたビュシエール城(Chateau de la Bussiere)は、パリから南に140km、国道7号線(N7)沿いにあります。お城というと、ベルサイユ宮殿やフォンテンブロー城を思い浮かべますが、
ビュシエール城は個人が所有するこじんまりとした(といっても敷地は広くて、建物も立派ですが)、落ち着いたたたずまいです。規模は小さいですが、美しい庭園とお堀に囲まれた、 実に手入れの行き届いたシャトーです。 12世紀から今まで、8世紀ものあいだ人が住み続けている、というお城で、現在はフランス人のマダムがおひとりで住んでいて、管理をしています。ご主人が20年前に亡くなり、それ以来ひとりで一切の切り盛りをされているそう。こんなに広い土地と歴史的な建物をひとりでキープするなんて!と少々驚愕してしまいますが、その努力を考えると立派だなと感心しました。 このお城の庭園には、昔からある菜園や果樹園もあり、花や植物たちももちろんですが、全て造形的に手入れされています。庭仕事はてんでだめな私にとっては尊敬モノです。 庭園内には、フラワーアレンジメントのお店も(これは別のマダムがされています)。 このお城のもうひとつの特徴は、釣りや魚に関するコレクション。 別名、Chateau de Pecheurs (釣り人の城)とも言われているのです。 釣竿や浮きなどアンティークなものから現在のものまで、幅広く展示されています。 内装も魚の絵画や陶器、なんと魚をモチーフとした浮世絵や鯉のぼりまでありました。 なかなか静かで落ち着いたお城です。車がないと不便ですが、土日にぶらりと訪れるのが おすすめです。国道7号線沿い、MontargisとBriare市の丁度中間あたり、すぐ左手にあります。
by ateliermatsuda
| 2006-09-29 17:06
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