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2007年 11月 04日
秋真っ盛りのフランス。ということでアートの話題。 10/25~11/3にパリの日仏文化センターで行われた 名嘉睦念展『La pulsation de la vie』を現在こちらで ステンドグラスを学んでいる生徒さん(岩田さん)に レポートしていただきました。 名嘉睦念(なかぼくねん)さんは、沖縄出身の木版画家です。 私は以前、『地球交響曲第4番』(龍村仁監督、2001年) という映画を見て、睦念さんのことを知ったのですが、 作品の素晴らしさは言うまでもなく、その木版を彫る姿の ある意味神がかったところ、また自然や子供達と戯れる姿 にとても印象深いものを感じました。 今回パリで展覧会があり、しかも睦念さんの版画制作ライブが見られる、 ということで、行きたいなあ。。と思っていたところ、 偶然にも岩田さんもこの情報をキャッチしていたそう。 ならば一緒に行きましょう!となるはずだったのですが、最近ライブ(こちら音楽ですが) だなんだに行きまくっていた私は今回は自粛。。 なので生徒さんのレポートを楽しみにすることにしました。 以下岩田さんによるレポートです。 (岩田さん、ありがとうございました。) ********* 私がボクネンさんを知ったのは、仕事で楽園についての写真を探している時でした。 月夜の海を題材にしたその版画をPC画面を通して始めて見た時の気持ちを 今でもハッキリと覚えています。 海のにおい、潮の音、南国の夜の少し湿った空気、小さなものの鼓動。 一瞬にして、そんな満月の光が降り注ぐ静かな海の前に 私自身が佇むような錯覚を覚えました。 今回、ボクネンさんが日本文化の交流大使としてパリに来る! 銀座のギャラリーでは実物の作品を見たことがあるのですが、 ご本人が目の前でパフォーマンスをする! こんな機会は東京にいてもなかなかありません。 松田先生に事情を話し、授業を欠席させて貰いパリに向かったのでした。 なんと、それだけ気合いが入っていたにもかかわらず、場所を間違えるという大失態。 急いで場所を確認し、なんとか滑り込みでパフォーマンスの途中から 鑑賞することができました。 終止ボクネンさんは楽しそうに作業を進めていきます。 板を彫る手は、それはすごい早さで、まるでプログラムされた機械のようです。 このことについて、パフォーマンス後の質問会で、ボクネンさんが話されました。 「絵はどんどん頭の中を流れていってしまうので 急いでイメージを板の中へ写し込もうという気持ちはある。 が、意識せずとも手にまかせておけば 勝手に素早く動いて彫り進めていく事が出来る。 その時、絵のイメージの天地左右は関係がなくなり、 板のどの部分からでも彫っていくことができる。」 のだそうです。 また、驚いたのは、その素早い動きの彫りの作業において 手を怪我したことは一度も無いということでした。 印象的だったのは大人のボクネンさんが見せる子供のような笑顔でした。 ふっと板から目を離し周りを囲む観覧者を見て、にっこり。 彫りの工程が終わって皆の前に板を見せる時も、にっこり。 刷りの工程の間も笑顔を絶やしません。 彩色が終わり、いよいよ完成した作品をかかげる時には 本当に気持ち良さそうににっこりと皆の目を見るのでした。 ボクネンさんの「にっこり」が移ったかのように観覧者の顔も皆、にっこり。 会場が暖かい一体感に包まれるようでした。 絵は井戸の水を汲むように、汲んでも汲んでも湧き出てくる。 少しでも多く形にしたい、とボクネンさんは言います。 あやかりたい・・・ などとふと思ってしまう自分が情けない・・・ 展示作品は今回もどれも素晴らしく、改めてボクネンさんの表現に惚れ直しました。 私が思うボクネンさんの作品イメージを一言で言うなら 「匂いがある作品」 でしょうか。 作品が生まれる瞬間をみんなで共有しながら、ボクネンワールドにほっこりと包まれる快感。 とても貴重な体験でした。 名嘉睦念さんサイト→http://www.bokunen.com/ 地球交響曲(龍村仁事務所)公式サイト→http://gaiasymphony.com/
by ateliermatsuda
| 2007-11-04 05:49
| アート
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