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2008年 08月 25日
秘密といいますか、先日モンタルジーの町の観光インフォメーションのガイド方に
おもしろい話を聞きました。 モンタルジーにある聖マドレーヌ教会には、めずらしいモチーフのステンドグラス が入っていて、そのお話を聞きに行ったのですが、ついでに他のいろいろなこと も教えてくださったのです。 めずらしいステンドグラスというのはこれ。 日本史にも出てくる宣教師のサンフランシスコザビエルが日本で布教を 行っている場面が描かれています。 ガイドの方もおっしゃってましたが、日本が舞台で、日本人が描かれている ステンドグラスはものすごくめずらしいそうです。 私も他では今のところまだ見たことがありません。 『日本人がザビエルのお話に耳を傾け、ふむふむと納得している姿が よく描かれています。 』とのこと。 日本人から見ると、ちょっと絵的に変だなあという箇所もないではないですが、 着物を着た女性やちょんまげの男性など、どう見ても日本です。 しかも絵が精密に描かれています。よほどテクニックと知識とアイデアがないと 実現できないステンドグラスです。 制作者は、アトリエ・ロバン(Atelier Lobin)。当時Toursにあった工房です。 1870年とあります。この時代のステンドグラスは、こういった写実的で 技術度の高い絵付けがされているのが特徴。 サムライ?のステンドグラスを後にして、ふとどうしてロバンさんは こんなモチーフを選んだのだろう?という疑問がわいたので ガイドの方に聞いてみたところ、モチーフを決めたのはロバン氏ではなく、 寄贈者が決めたのです、とのこと。 なんでも、当時税金のシステムがまだなく、教会のステンドグラスは そのほとんどが裕福な人々からの寄贈として作られたのだそうです。 各ステンドグラスの窓の上部には、アルファベットが描かれているのですが、 例えばこのサムライのステンドグラス上部には、『H』と『K』とあります。 その寄贈者のイニシャルが描かれているというわけです。 寄贈者がステンドグラスに描いてほしい聖人を選ぶんですね。 へ~!ということはこのモンタルジーの教会には、窓という窓に 素晴らしいステンドグラスがびっちり入っていますが、寄贈できる裕福な人が 多かったのでしょうかね。 しかしその寄贈者の方は、どうしてまたサムライのモチーフを? とまたまた疑問に思うのですが、その答えは今や寄贈者のみが知るのみです。
by ateliermatsuda
| 2008-08-25 02:57
| ステンドグラス
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